微積分 基礎の極意
基礎とは言っていますが、決して簡単なわけではありません。むしろかなり難しいと思います。東工大では微分積分が頻出でしたので、微分積分に特化した対策をしたいと思い購入しました。内容的には教科書にはほとんど書かれてはいない、難関大学で出題される微積の定石がたくさん掲載されています。
3部構成になっています。
第1部:計算力のチェック
第2部:手筋・常識・落とし穴
第3部:有名問題・典型問題の解明
この本の特徴として第2部に、微積分において基礎的で重要な項目をまとめているところだと思います。不等式や面積の話など、難関大学で頻出の項目もありますが、大学で勉強する話なども出てきます。数学が好きな人にはいいかもしれませんが、私はそこまで読む気にはなりませんでした。第3部は入試問題の中から典型問題が60題ほど載っていて、どれも重要な問題でした。ただ、この問題集はA4版で大きめであり、また文字が小さいため、いわゆる「問題をこなす」感覚があまり得られず、私はあまりやりこみませんでした。どちらかというと、苦手であった不等式の証明などに焦点を絞って問題を解いていました。
微分積分の”感覚”がしっかり学べる本ではあると思いますが、継続的に勉強していくには向かないという印象がありました。